あなたの写真は現像でもっと良くなる。part7 東京オートサロンで撮影した美女の写真で影と戦う

東京オートサロンに行ってきました。

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美女撮影ガチ勢のかたはみなさんストロボを装備していますが、
当然あれは伊達ではなく、モーターショーのようなところで美女を撮影しようとすると絶対にあったほうがいいです。
絶対的な光量が不足していることも当然要因としてありますが、
それよりも、ストロボを使わずに撮影すると、顔に影が落ちてしまうためです。

ここでは、ストロボを使わずに撮影された、顔に影が落ちているような写真を私がどのように現像するようにしているかを解説していきます。


1.RAWを開いたところ。
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コントラストが不足していて眠たい絵です。
しかし、この状態でコントラストを強くしようとすると以下のようになってしまいます。
<参考>
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顔に影がかかっているために、この写真で最も大事な美女の顔の描写が悪くなります。
特に目周辺が黒く落ち込んでしまっているのが良くありません。
そこで、顔のコントラスト差をならし、なおかつ全体としてはコントラストを感じる描写にしていくのが目標となります。


2.補正ブラシで肌のあたりを選択する。
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はみ出しはあとで調整するので、ここでは選択漏れがないように気を付けましょう。

3.範囲マスク(カラー)で肌色を選択し、必要な領域だけを選択されている状態にする。
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shiftキーを押しながらで複数個所選択できるので、諧調の明るい部分や、色被りしてる部分をうまく調整してあげましょう。
このキャプチャだとわかりづらいですが、余分なものが入らない範囲で矩形で選択しています。

4.シャドウを持ち上げる。
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照明があたってない部分を、照明があたっている部分の諧調に近づけたいので、まずはシャドウを持ち上げます。
この絵ではかなり思い切って持ち上げてますね。
写真によって不自然になったり、ならなかったりなので、プレビューを見ながら調整していきましょう。

5.明瞭度を下げ、ノイズを除去する。
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肌を現像で仕上げるときに明瞭度下げは非常に有効な手段です。
影響力の強い機能なので、これもプレビューを見ながら慎重にかかり具合を決定します。

6.色温度及び色かぶりを調整
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肌色感が弱いように感じたので、色温度で調整。
カラーで色を足してもいいですが、色温度調整にくらべて自由度が高いぶん、
適切な調整が難しいと感じたため今回は色温度にしました。


7.全体の調整に戻り、コントラスト・シャドウ・黒レベルを調整
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全体への諧調の調整を施します。
補正ブラシの調整で既にシャドウを持ち上げていますが、全体でもやや持ち上げていきます。
その分黒レベルおよびコントラストを使って画像をパキッとさせます。

8.明暗別色補正でシャドウに色を足す
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人物の肌色を魅力的に見せたいので、暗部に寒色を足します。
このへんは好みもあるので好きにしましょう。

9.トーンカーブの終点(黒の底)を調整
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非常に説明が難しいですが、黒の底を持ち上げて全体の諧調の範囲を狭めます。
雰囲気のある絵作りに有効な手段で、私の写真でもたまに使っている手法です。

10.自然な彩度、彩度を調整
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色が寂しいと思ったので、自然な彩度、彩度両方で色味を調整していきます。
それぞれ調整したときの変わり方が違うので、プレビューを見て調整していきます。
人間が写ってるときには基本的に自然な彩度で調整するのが間違いないと思います。

11.トーンカーブを再度調整
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ちょっと、底を持ち上げすぎたかな?という感じだったのでやや落とす。

12.周辺光量を補正
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厳密には「補正」しているわけではなく、悪化させているのですが、
いずれにしても周辺光量落ちさせます。

13.露光量を調整
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全体の明るさを調整します。
肌の諧調が適切よりやや明るいくらいのほうが、人物写真は見栄えがよいことが多いので
ここでもやや手前の腕のハイライトがオーバーになるくらいにしています。

これで現像はすべて終了です。

最初の画像に比べて特に目の周りの影が目立たなくなっていることがわかるかと思います。
後半はほぼ趣味みたいなものなので、6~7番くらいまでが参考になるかなと思います。

写真を撮る方のなかには「なんで自分の写真はああいうふうに撮れないのか」と悩んでいる方も多いのではないかなと思います。
今回の記事が何かの助け、ヒントになれば幸いですし、それでまた良いフォトがアップされるようになれば嬉しく思います。


今回の記事は写真に写っているモデルの小嶋みやびさんに許可をいただき、作成しました。
ありがとうございます。
私が撮影した、東京オートサロンの他の写真は以下にアップされています。





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by rossodino | 2018-01-20 23:41 | 現像 | Comments(0)