滋賀県米原市「醒井峡谷」にて、初めての風景撮り。感想と課題。

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風景写真が簡単だと思っていませんか?
私は昔そう思っていました。
絵葉書のような風景、凄い自然現象、美しい自然
こういう「場」があればシャッターを切るだけなのだと。
もし風景に難しさがあるとしたら「場」を探し出すこと、またはその「場」に遭遇すること
こういうところにあるのだという、漠然とした思いがありました。

話は前後して以下のようなブログがありまして。

非常~~~~~に簡潔に纏められた構図についてのブログです。
このブログの著者は風景フォトが専門のようです。
エントリを読むにつれ、
風景写真にとって主題の発見、構図の組み立てが以下に重要であるか
また、それらを発見・組み立てするのに、センス・経験・技術が総合的且つ深く必要とされることを思い知り、
下手なりに風景写真というものに触れてみたいという思いが生まれました。

そのタイミングでまた別のブログの以下の記事がありまして

もうこれしかない!
滝だ
滝が俺を読んでる!
そんな感じになりました。

メインで使っているレンズに合致するNDフィルタを買いに行ったら
5,000円もして今年一番びっくりしましたが
断腸の思いでこれを支払いました。

あとは滝があればいいのですが、
「有名なスポット」はだいたい定番の構図みたいのが固まっており、
今回私が挑戦した主題の発見や構図の組み立てというチャレンジにそぐわないため、
googlemapで「滝」とか入れて雑に探します。

また、私は風景写真階ではレベル0の雑魚であり
スプラトゥーンだとガチマッチもできないような状況でありますので、「どこに行くか」は重要性が低く
それよりはとにかく行ってみて経験をしてみることを重視いたしました。

今回行ったのは滋賀県米原市の「醒井峡谷」
近くにある「醒ヶ井養鱒場」が釣りラーにはかなり有名な場所のようです。
結論から言うとここには滝はないのですが
水の流れや岩や木から構図を作ってみたいという動機だったので、それは構いません。

実際に行っていると清流があり、
所々で岩で小さな瀬が発生していたりしてワクワクします。
また、この清流に並走するような形で車道が整備されており、登山道を分け入っていく、という必要がなく安心しました。
車道が並走しているということはアングル的自由度が限られるという事にもなりますが、
それでも、そこに広がる空間から、写真として何を撮るか、どう配置するかという事を考えるのは非常に難しい作業でした。

▽苔むした岩と、円弧上の小さな瀬
醒井峡谷

印象的な岩を大まかに対角線に配し、これが水の落ち込みでつながるような構図を考えました。
不安定感はないですが、主題が岩なのか、瀬なのか、というところがハッキリしないところが問題だと思います。

▽苔むした岩と、そこから流れ落ちる水
醒井峡谷

これはシンプルに静と動を対称的に配したものです。
しかし、シャッタースピードがスロー過ぎて水に流れが感じられないことが問題であるように思います。
見ようによっては白い靄の上を岩が浮いているように見えてしまいます。

今回NDフィルターを購入したことで、ついついこれを使用して撮影してしまいましたが、
早朝で薄暗い時間の場合、フィルターなしでも十分なシャッタースピードの長さを確保できること、
また、シャッタースピードの長さによって水の軌跡の描写が変わっていくことにもっと敏感になり
もう少し早い(短い)シャッタースピードでも撮影すべきだったという反省があります。

▽苔むした巨石
醒井峡谷

非常に大きな岩が川の中にあり
いつからあるものなのか、堆積した土に根差したのか、若木のようなものが育っているように見えます。
撮影時点から写真の中で基準なしに大きさを撮ることは難しいとは思ったものの、
木の枝や、先に挙げた若木などもあるので、イケるのではないかと思い、かなり色々なアングルから撮ってみたものの一枚です。
こういう写真は通常絞り込んで撮影するのがセオリーですが、岩を強調したかったので解放で撮影。
普通に撮ると水の描写が硬くなるので、減感かつNDフィルターを使用しシャッタースピードを遅くしています。
右下の水の描写が明るすぎるきらいがありますが、これがないと構図が窮屈なうえに川であるという表現が弱くなるように思え、
非常に迷いましたがこの構図となっています。

▽川に張り出した木とその根
醒井峡谷

これも、絞り解放で撮影し、被写体を強調するアプローチです。
こういう時に開放からでもピント面の解像がよいレンズは助かります。
光線が悪く、メイン被写体の木のコントラスト的強調が弱かったため、かなり現像で作っています。


つたない写真ですが、
撮影・現像ともに新鮮で非常に楽しかったです。
学びとして、スローシャッターと一言で言っても2秒と30秒では全然水の表情が変わること。
これを踏まえて、NDフィルター一辺倒ではなく、光量と相談し、作りたい絵にふさわしい水の表情を引き出すシャッタースピードを適切に設定すること。
これが非常に大きかったです。
今回は午前6時台に撮影しており、ほとんど日が差し込んでいなかったのですが、
次回は光線を主題や構図に生かすことに挑戦してみたいです。

私は車の撮影が好きです。
主題が明確で、これをどのように見せていくか、というアプローチである車の撮影に対して、
風景写真は主題を発見・設定するところから始まることが非常に新鮮でした。
風景写真で求められる丁寧な構図作りは、きっと車写真へ良い影響を与えると思います。


撮影を終え、
▽近くの「クラブハリエ ジュブリルタン」さんで美味しいモーニングを食べて
クラブハリエ ジュブリルタン

した道でゆっくり4時間ほどドライブしながら帰宅しました。


終わり。

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by rossodino | 2018-05-05 17:38 | 色々な写真 | Comments(0)