あなたの写真は現像でもっと良くなる。part8 記録的写真をソツなく現像する

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車を撮影するのに見栄えの良いロケーション・シチュエーション・撮り方は色々とありますが、
実際には、限られた条件のもとで撮影することのほうがはるかに多いと思います。

モーターショーやイベントで他の人もいて、距離も取れず、光線もイマイチだけどその車を撮りたい!
が、なんとなく写りがよくない、、、
という経験あると思います。

今日はそんな不自由な条件で撮った写真をソツなく見えるようにがんばる、という話です。

写真は1957 Ferrari 250 GT tdfです。のびやかなスタイルが良いですね。

さっそく現像していきましょう

▽読み込みます。
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パッと見て感じる問題点として、
濁った色味で赤色の見栄えが悪いですね。
また、建物の中で撮っていて垂直がゆがむのが嫌なため水平方向に向かって撮影しており、
そのため車が画面の下に配置されています。

車との距離がとりづらいモーターショーやイベントの撮影で、やや広めのレンズを使っている場合
パースが強調されて写るので、左右だけでなく奥行き方向への水平も意識して撮影するのがベターだと思います。
これは手前に柵があったことと、ボンネットの造形もやや見せたかったためやや高いアイポイントから水平に撮っていますが、
アイポイント自体を下げて、見かけ上の車の位置を調整するのも良いと思います。

▽さっそくトリミングしていきます。
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これで
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こうなります

あんまり写真に対して車が大きいと窮屈に感じるため、やや余裕をもってトリミングしています。
一般的には車の向いてるほうをやや開けるのが安定すると思います。
また、車というのは写真のフォーマットに対してだいたい横長に撮れるので、
トリミングするときに車の頭上を広くとるか、あしもとを広くとるか、という選択が発生しますが、
私の場合は記録写真や、明るい雰囲気を表現したいときには上を、
逆にクールな写真にしたいときには足元を広くあけるように選んでることが多いです。
もちろんその写真毎にそこに何が写っているかにもよるので一概には言えませんが。

▽自動色温度と自動補正をかけてとりあえず絵を整えます
▽色補正
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▽自動補正
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lightroomの自動補正、前はわりと自己中心的な補正をかけられたものですが、
最近のアップデートでかなり賢くなっていると思います。
これだけでもかなり整うので、ぶっちゃけ現像とかよくわかんないという人は自動補正をかけてあげるだけでも全然いいと思います。

▽シャドウとコントラストで車らしいかっちりした絵にします。
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自動補正だけだと車の写真にはやや軟調に感じることが多いので、ここでやや修正します。
特にシャドウはソツない系フォトの場合は上げたほうがベターなことが多いです。

▽円形フィルタで車の周囲を暗く、全体に暖色っぽいので色温度を寒色気味にします。
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▽ブルー系の彩度を落とします。
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この会場は手前の照明と奥のオフィススペースの照明の色温度が違うので
手前の車に合わせた補正をすると奥が真っ青になってしまいます。そこで、青系の彩度を落としてスッキリさせています。
ミックス光の時に濁った絵になってしまうときには特定の色の彩度を落とすことをしますが、
被写体に使っていない色を落とすようにすることに注意しています。

▽被写体を円形フィルタで整える
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先ほどの円形フィルタとは逆に反転にチェックを入れて円の内側、つまりメインの被写体である車を補正しています。
露光量・明瞭度・かすみの除去をあげて色温度を寒色に振っていますね。
円形フィルタの外も中も青みにふるなら、基本の補正で調整すればいいじゃないかという思いもあると思いますが、
まさにおっしゃる通りです。
今回は場当たり的な現像をもとにしている解説なのでご容赦ください。

明瞭度とかすみの除去はいずれも強い印象を与える補正なので、やりすぎに注意することが大事かと思います。
あまりやりすぎると線が太い絵になってしまい、サムネ映えはいいんですが、大きい画面で見たときにべたっとした絵になりがちです。

▽補正ブラシで輪郭をクッキリさせる
▽輪郭を選択し、
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▽明瞭度をあげる
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被写体を背景から浮かび上がらせるような効果があると思います。
背景がスッキリしていれば不要だと思いますが、こういうごちゃごちゃした写真の時に、こういうふうにしています。

▽全体の露出を調整
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あとは全体の露出を露光量スライダーを使って気持ちで決定しましょう。
ハイライトや白レベルのスライダーを使うこともあります。
最近はアイフォンからしか写真を見られないことが非常に多いと思いますが、気持ちハイキー目のほうがアイフォン映えが良いと思います。
ので、最近は自分の中の「ここかな」ポイントからやや明るめに仕上げることがおおいですね。

終わり。
Ferrari 250GT tdf


屋内で撮った写真はミックス光によって濁った感じになっている事が多いので、
これを取り除くような方向で現像してあげるだけでスッキリした写真になると思います。

雰囲気系のバチっとしたローキーのフォトも好きですが、
こういう抑えっぽい写真をちゃんと作れると、より引き出しが増えて、どちらの写真も引き立つと思います。




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by rossodino | 2018-07-28 12:56 | 現像 | Comments(0)